読了!!!
現代の魔女狩りと言えるセキュリティ冤罪事件を題材に日本の恥を後世に残してくれる超良書。
WizardBible事件、アラートループ事件、Coinhive事件の関係者インタビューや関係者寄稿がメイン。警察と検察のITに関する無知無学が、罪なき国民を不幸に陥れているという悲劇の実録に仕上がってます。
日本は紛れもないIT後進国ですが、その端緒が国民を守るはずの法の世界にもあったことがよく分かり、読後の絶望感と恐怖感が半端ないです。
先日、本書でも記載あるCoinhive事件の最高裁判決(無罪)で奇跡が起こりました。もし有罪確定だったなら、GoogleAnalyticsを使ってるだけで逮捕される国になりかねなかった、それぐらい日本の法関係権力者のIT無知無学が酷いことが本書から理解できます。
また、家宅捜索や逮捕、拘置、留置、裁判、服役などの流れも詳解されていて万が一の冤罪に心の準備ができる内容にもなってます。自衛本として、普段ネットに触れる人、特にサイト運営等で発信の側に立つ方には(仕事がITでなくても)一読をお勧めしたい本でした。