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ChatGPTを使って英単語力を強化する5つの方法

AIをグッと身近にした ChatGPT。世の中をガラリと変えてしまいそうです。以下はAI界ですっかり有名なられた深津さんのツィート。

完全に同感です。

ChatGPTが発表(2022年11月)された直後から、普通に仕事で使うようになりました。同時に、ちょうど英語の勉強に力を入れ始めている時期だったこともあり英語学習での活用法も模索してきました。

結果、今では必要不可欠な英語学習アシスタントとなり、英語学習で ChatGPT を使わなきゃ絶対に損と思うに至ってます。

既にネットでは活用法が溢れてますが、この投稿では僕なりの英単語力強化ChatGPT活用術を5つご紹介したいと思います。英語を勉強されてる方の一助となれば幸いです。

(1) 英語関連の辞典として使う

英語学習者なら誰もが思いつく使い道ですね。辞典といっても「英和辞典」「和英辞典」「英英辞典」「英類義語辞典」と色々ありますが、どの用途にも使えます。

ただ辞典は専用の書籍やアプリがありますので、実のところそれらを使うことがほとんど。有名な 辞書 by 物書堂 を愛用してます。

辞書 by 物書堂

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ChatGPT は補助的な位置づけで使っています。真価を発揮するのは、以降に示す辞典にはできない使い方をする時ですね。

(2) 例文を提示してもらう

既存の辞典辞書だと1つの単語に対して例文は2,3個程度。沢山の意味を持つ単語だと5個10個と載ってる場合もありますが、すべての単語でそういうわけにはいきません。

が、ChatGPT なら単語に関わらず例文を10個作ってという無茶振りにも応えてくれます。

例文をもっと長くして欲しいという注文もなんのその。

提示された英文をサッと読んだ直後に、すかさず答え合わせ...ってな使い方もできます。

また、2つの単語を混ぜた例文という難しい要求にも応えてくれます。

このように、ChatGPTは無償の無限英文生成機として機能します。とにかく英文に接する量が必要な学習者にとって、触れる文章が増えるのは嬉しいことです。記憶の定着にも繋がりますしね。僕は、出てきた英文を音声読み上げアプリ等に流し込んでヒアリングの多聴にも使っています。

(3) 類語の使い分け方法について教えてもらう

似た意味を持つ英単語について、微妙なニュアンスの差異や利用シーンの違いを教えてくれます。

もちろん既存の辞典でもある程度はカバーされていますが、網羅性が高いとは言えません。例えば strict と severe はどちらも「厳しい」という意味の単語ですが、手元のジーニアス英和・和英辞典(第5版)では strict のページに類語情報が載っている一方で severe 側には載っていません。これ、やっぱり両方の単語から知りたいですよね。

同じ内容を全ての類義語のページから見たい

類語を知る機会を多くして欲しいという意味では、同じ情報を両方に掲載して欲しいところです。この場合だと、severe の類語を知りたいなぁ...では、すぐにはたどり着けないわけです。これは物理的な辞典(やそれを元にしたアプリ)には紙面的制約がありますから、望むのが酷というもの。

しかし、ChatGPT なら知りたいと思った時にいつでも尋ねられます。さらに前述の (2) と組み合わせれば、沢山の例文を提示して貰ってニュアンスの違いを理解することもできます。

(4) 特定の英単語を含むエッセイを書いてもらう

ChatGPT に英文エッセイを書いてもらうことができます。英文に物語性や論理性があると普通に読み物として面白いですし、記憶が定着し易いですよね。例文とはまた違った多読ができます。

覚えたい単語をタイトルに含むエッセイを書いてもらうとか、英文の難易度や長さを指定するとか、指定する単語を複数にするとかの工夫が可能です。

愛犬マックスの話。その情景が fondly という単語を覚えさせてくれる

自分のレベルにあった英文なら「大意を掴みながらササッと読めた」という英文読解で大事な成功体験も得られやすいですね。前述(2)で言及した通り、エッセイも無限に生み出して貰うことができます。こうしたことは、既存の英語学習ツールでは絶対にできないことでした。

(5) (1)-(4) を組み合わせる

4つの活用法を組み合わせで連続的に使うと、学習効率を上げることができます。

具体例を書いてみます。例えば「sturdily (頑丈に、頑強に)」という単語をしっかり覚えたいとします。まず、その例文を教えてもらいましょう。(2)

次にその類義語を教えてもらって、(1)

2,3個と言ったのに5つあげてくれるChatGPT

さらに用法の違いを教えてもらいます。(3)

最後にエッセイを書いてもらい、(4)

ザッと文章を読んで理解した内容の答え合わせをします。

こんな感じ。

全部の単語でやってると時間が幾らあっても足りませんが、僕はなかなか覚えられない単語でこれをやって記憶を強化しています。

また時間に余裕がある時は、このサイクル過程で出てきた知らない単語で同じことを繰り返して英語の海に浸かり続ける...みたいなことをしています。結果、これまでの学習ツールと違う桁違いの多読が可能になりました。エッセイで読み物を味わってまた次の単語を学ぶという繰り返しなので無限に楽しめます。

(by Diffusion Bee - Stable Diffusion App)

ただ、毎回ChatGPTに与える指示を文章入力するのが面倒くさいのはどうにかしたいポイント。毎回コピペも良いのですけどね。ChatGPTにルールを覚えさせて省略命令が出せるような試行錯誤もしていて、これはまた別の機会に書いてみようと思います。

 

 

以上、英単語力UPにChatGPTを活用している方法について紹介しました。

注意しなければいけないのは、ChatGPTは完全ではないという点です。突然、英語じゃなく日本語で回答しだしたり嘘を言ったりする危なっかしさもありますから、辞書や辞典、Google 検索も併用する必要があります。

英文と指示を出しているのに守ってくれない

そうした留意点があるとしてもそれを遥かに超えるメリットがあり、一英語学習者として ChatGPT が無い世界を想像したくないし戻りたくないと感じます。

ところで先日、 ChatGPT を Python 等のプログラム言語から自由に使えるAPIが公開されました。これを活用したアプリやサービスにより新たな英語学習法も生まれるかも知れません。さらに今週には、ChatGPTのベースとなっているGPT3.5を遥かに上回る性能のGPT4も登場するとされています。

英語学習をAIが加速するのは間違いありません。英語学習者として、その加速の恩恵を最大限に受けて英語力をブーストさせたいものだなと思います。